スキップフロアーで視線を遮り眺望を得る
玄関が中2階にあるのが特徴です。近接した建物と窓の高さが違うので気にせず開放することができます。道路から玄関が丸見えにならないので防犯にも有効です。玄関アプローチと川を臨むバルコニーは木(能登ヒバ)で造られています。玄関引戸もオリジナルのヒバ製です。庇(庇)が大きく地面から離れているので水濡れの心配はありません。
- 敷地の南側に隣家が境界きりきりに建っているが、日当たり良く眺望も確保したい。
- 無垢(むく)の木をふんだんに使ったシックハウスの心配のない家
- シューズインクローゼットが欲しい
- ウォークインクローゼットが欲しい
- 薪(まき)ストーブが欲しい
スキップ2 玄関ホール
玄関ホールの階段を上ると家族で過ごすLDKがあります。階段の下に見えるのは勝手口ドアです。階下は水廻りとプライベートスペースにしました。玄関とホールの下は納戸や外物置として無駄なく利用しています。階段や柱に節が見えますが、強度には問題がありません。
内観2 茶の間からLDKを通してバルコニーを見る
茶の間の建具を開け放すとリビング越しにバルコニーまで見通せます。茶の間からだと隣家の屋根が視界に入ります。どこに居ても開けた眺望であるよりも、閉じた家族だけの空間でくつろぎたいこともありますよね。
内観3 トイレ手洗いコーナー
トイレの手洗いにも、シンプルでさりげなく木をつかいます。タオル掛け部分の木は、塗り壁でタオルが傷んだりタオルの水分で壁を汚さないためです。
内観4 玄関ホール
落ち着いたシンプルな玄関です。300角タイルの色を木と合わせたのでタイルの冷たさがなく温かみがあります。玄関下に外物置があり床の熱損失が少ないため、通常の玄関より暖かく各階へ向かう前室といった印象です。
構造 | 木造2階建て |
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広さ | 3LDK+茶の間+W.I.C+S.I.C+家事室+ロフト |
家族構成 | ご夫妻(30代)+子ども2人 |
設計期間 | 平成22年6月~平成23年2月 |
施工期間 | 平成23年3月~平成23年9月 |
お客様の一番の要望である『南側の眺望と日当たり確保』の課題をクリアーするために、2階にLDKを設ける逆転プランを採用しました。隣家越しに川が見えるロケーションを最大限に活かす大きなバルコニーは、茶の間やLDKと一体になるつながりを重視した開放的な家を目指しました。又、外階段で庭から直接バルコニーへ上がれるので、バルコニーを庭の一部としてとらえることができます。
S.I.CやW.I.C・家事室等の収納に加え空きスペースに納戸・外物入・ロフトを設け収納を充実させながら、居住スペースも充分に確保しています。
無節より節あり
和風住宅の柱には無節の材が重用されますが、死節(穴あき)でなければ強度があり安価な節あり材は大いに使用したい材です。節の模様を活かして床や壁に施工すると趣のある仕上がりになります。
床パネル
地震などの横揺れの力を分散し、一カ所の壁に負担をかけない重要な役割を果たします。在来工法と言ってもかつての工法とは様変わりし、近年は揺れを吸収・分散する壁パネルと合わせて施工する事が多くなりました。階段ホールの写真に見られるように、こちらの住宅にも使用しています。
明るくて見晴らしの良い気持ちの良い家になりました。バルコニーからの眺望は川の遠くまで見渡せて特にお気に入りです。
川を通って入る風が夏には心地よく、暖炉のおかげで冬はあたたくと年中快適にすごしています。