通り抜けられる家
1階が駐車場・2階に住宅を設けた鉄骨造の住まいです。東海地震が発生した場合の津波による浸水被害を軽減することを目的とし、ライフラインを全て2階に設けました。
- 地震が来ると津波がおしよせる可能性がある地域なので、津波に安心な家が欲しい
- 住宅部分に大きな中庭(テラス)が欲しい
- 開放的で広々としたLDKと茶の間コーナーが欲しい
- 4台分の駐車場が欲しい
- 湯舟につかりながら星空を眺められるようにしたい
外観3 玄関とインナーガレージ
インナーガレージを含めて建物の下に5台分の駐車スペースを確保しました。大切な1台はシャッター付の車庫に収まります。車庫には将来必要になったらエレベーターを設置できるよう計画してあります。
内観1 開放的なLDK
リビングからDKを通してデッキテラス(中庭)が一体となる計画です。キッチンは中庭を眺める方向にレイアウトして明るく開放的です。茶の間の下にはシンプル生活に必要な収納を設けました。
中庭(テラスデッキ)1
バリアフリーででられるテラスデッキ
LDKからも寝室からも段差なくデッキに出られます。中庭側に大きく解放された窓なので、視線がカットされて安心です。バーベキューセットや物干し器具をしまう収納も確保しました。(奥右側のドア)
内庭(テラスデッキ)2
洗面洗濯室からもデッキに出られるので、洗濯物を干すのにも便利です。奥左側のデッキより少し上がった窓は浴室に面しています。ご主人の要望通り、星空を大きな窓からぞんぶんに眺めることができます。2階のデッキなので近隣の視線が気にならなくて安心です。
構造 | 鉄骨造2階建て |
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広さ | 2LDK+茶の間+ロフト |
家族構成 | ご夫妻(50代)+息子1人 |
設計期間 | 平成24年11月~平成25年3月 |
施工期間 | 平成25年4月~平成25年7月 |
2方向道路の角地でありかつ住宅密集地で、いかに周囲の視線を気にせず開放的に住むことができるかがテーマでした。
人寄せにも対応できる駐車場を確保するために、1階が全部駐車場で2階が住まいとなりました。そのことにより、津波対策にも適応する計画となりました。鉄骨構造だからできた方法です。木造には木造の良さがあり、鉄骨造には鉄骨造の良さがあります。先に構造ありきでの選択ではありません。