部屋がつながっている
通り庭に面した母屋の居間と新築のLDKとを向き合うように配置して、緩やかなつながりをもたらしています。また、新築の各部屋は吹抜を通して一体感をもった空間になっています。コンパクトな家の真中に大きな吹抜があり、各部屋を上下左右につなげています。2階の床が1階の天井を兼ねているので、天井裏がありません。2階の天井は部屋ごとの区切りのない大きな勾配天井にし、縦にも横にも視線の抜け感があり面積以上の広がりがあります。デッドスペースを作らず 引き戸と引分け窓を多用したので、居室が1-2階を合わせたワンルームになります。寒さ対策として高性能な断熱材やサッシ・仕上げ材を使用することで、ヒートショックのない家になりました。
- 冬に暖かく夏に涼しい家(エアコンを使わない生活をしたい)
- メンテナンスフリーで掃除しやすい家
- 機能・性能を重視したハイスペックな家
- 木をふんだんに使った家(丸太の梁)
- 裸足で気持ちよく暮らせる家
- 茶の間が欲しい
- ドアよりも障子や引き戸を使った可変性のある家
内観4
扉のないオープンな業務用のようなキッチンが部屋に合っている
内観11 洗面所
足元がすっきりしているとスタイリッシュな印象。部屋が広く見え掃除も簡単。
内観12 トイレ
構造 | 木造2階建て |
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広さ | 80.32㎡(24.5坪) |
家族構成 |
ご夫婦(40代前半) お子さま(小学生) |
設計期間 | 平成29年8月~平成30年6月 |
施工期間 | 平成30年7月~平成30年12月 |
限られた敷地に、適度なプライバシーと 必要な部屋を確保するためにいくつかの工夫をしました。
・省スペースに反して大きな吹抜を設けて視線に抜けを作る
・高気密高断熱だからできる天井無し・小屋裏なし
・天井の高さに変化をつけ広がり感を出す
・引き戸と引分け窓を用いプライベートとパブリックの切り替えができる
・人・空気・光をつなげる
・共働き夫婦のための収納と動線
断熱材:セルロースファイバー
壁・天井に新聞紙を原材料にした吹付け断熱(デコスドライ)を施工
サッシ:樹脂サッシ
YKK APW330 断熱性の高いオール樹脂サッシを使用
内壁:ガイナコート塗り
塗る断熱材 調湿・消臭・防音効果がある
構造材・仕上げ造作材:無垢(むく)の木
構造材は天竜桧(ヒノキ) 天井は天竜杉を使用して地産地消
屋根:いぶしがわら
劣化・色あせ・経年変化が少なく、断熱防音にも優れている
屋根裏なし:
家全体を空気がよどみなく流れるので、湿気も熱もこもりにくい
・南側に隣家が迫っているのに 1,2階ともに大変明るく風通しが良くて、視線が気にならず快適に暮らしています。
・家全体をファンヒーター1台で暖房できるおかげで、どこに居ても温かい上に光熱費の節約ができています。夏にエアコンを使わずにどれだけ過ごせるか楽しみです。