人も空間も時も結ぶ
間仕切り壁や建具を最小限にし吹抜を多用した、廊下のようであり室内のようなあいまいな空間が連なる、1軒まるごと空間がつながった家です。太い丸太の梁(はり)で広い空間を支え、セルロースファイバー(断熱材)や樹脂サッシで冷暖房効率に考慮しています。壁や床の無垢(むく)の木は、経年変化で木が焼け飴色の優しい色になり、5年後10年後の方が味わいが出ます。
- 回遊できる家
- 家族がつながっている家
- 子どもが楽しめる遊べる家
- 冬温かく夏に涼しいエアコンを使わなくて済む家
- 吹抜のある家
- アレルギーに配慮した健康な家
内観1 LDK
小上がりの茶の間を通って2階へと上がります。畳コーナーが階段の一部であり収納でありカウンターの椅子にもなっています。床板は手ざわり足ざわりのよい、木目が浮き出た浮造り(うずくり)の樅(もみ)を張っています。
内観7 寝室
ロフト用の階段もはしごではなく杉板で作りました。
内観8 ロフト
床も天井もすべて杉板張り。落下防止の手摺の一部は本箱になっています。
内観9 W.I.C
低い壁で間仕切ったクローゼット。
内観13 洗面脱衣室
床・壁・天井全てに消臭・調湿作用のある樅(もみ)の木を張った快適な空間。
内観14 トイレ
床と壁は掃除が容易なホーローパネル貼り。
構造 | 木造2階建て |
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広さ | 94.77㎡(28.61坪) |
家族構成 | ご夫婦(30-40代)、お子様2人(5歳,2歳) |
設計期間 | 2018年3月~2019年7月 |
施工期間 | 2019年8月~2020年2月 |
・空間をつなげて家族や空気が回遊できる家
・間仕切らないけど個々の生活が保てて気配を感じられる家
・子どもがジャングルジムのように遊べる家
・吹抜が大きくても・間仕切りがなくても冬寒く無く夏は涼しい家
・木を適材適所に使う
・木にこだわり過ぎずに、機能の高いサッシや家事が楽になる物を取り入れる
・家事の負担が減る収納と動線
・子どもを育てやすい家
・10年後20年後の家族を想定したプラン
『家を建てたい』と思い勉強していくなかで、『小さく建てて大きく住む』というコンセプトにたどりつきました。30坪弱の小さな家ですが、狭さを全く感じません。一人でいられる場所もあちこちにあり、それでも家族の気配を常に感じられる不思議な楽しい空間で満足しています。
立派な野物に吊るしたロープは子どもの格好の遊び場で、近所の子どもたちにも大人気です。
特に、夜 80年の樹齢の野物を眺めてリビングに寝転んでいると、とても心地よく、森の中にいるようなリラックスした気持ちになります。
大事に住み続けていきたいと思います。